大腸から「大腸セロトニン」が分泌されることで大腸は動き便を肛門まで運びます。
この大腸セロトニンは脳がコントロールしていて必要に応じて指令を出しています。
しかし、精神的ストレスを受けると脳が誤作動を起こしてしまい、大腸セロトニンの分泌量を間違えてしまいます。
量が多いと大腸の動きは早くなり便の水分が十分に吸収されず下痢になってしまいます。逆に、分泌量が少ないと大腸の動きも遅くなるため便の水分を必要以上に吸収します。結果、便が硬くなり便秘になるのです。
では、どのように鍼灸で過敏性腸症候群を治療するのかというと、根本的な原因である交感神経を抑え、逆に副交感神経を高めることでリラックスできるような体質改善を目的とした施術を行います。
また、過敏性腸症候群の方は足の冷えが強いことが多いです。足の冷えは下腹部に伝わりやすく、腸の働きを低下させてしまいます。腹部を温めるお灸を施し足に鍼やお灸をすることによって血流改善を促します。