蓄膿症(慢性副鼻腔炎)は鼻腔の周りにある副鼻腔にウィルスや細菌が入り込み、粘膜が炎症起おこします。それが長引いてしまう粘膜の膿を排出する機能が低下し、粘膜が腫れ上がってしまいます。そうすると益々膿が排出されないので腫れもひどくなります。それが蓄膿症です。
蓄膿症は免疫力と大きな関係があり、免疫力が低下すると発症または悪化してしまいます。免疫力が低いままだと炎症が粘膜の腫れを繰り返し、なかなか完治することができません。
免疫力は副交感神経が働くことで活発になります。鍼灸治療で使用する経穴には副交感神経を働かせるものがあります。そこを刺激することによって副交感神経を働かせ、免疫力を活性化していきます。
また、鍼やお灸は炎症を抑える作用があります。鼻周りの経穴に直接鍼やお灸をすることによって炎症を抑える事で鼻水、鼻づまり、後鼻漏を軽減していきます。
蓄膿症(副鼻腔炎)の主な症状
副鼻腔炎は副鼻腔の感染や炎症による病態です。一般的な副鼻腔炎の症状には、以下が含まれます。
①鼻づまりや深刻な鼻づまり感
②鼻水や粘液の過剰な排出
③顔面や頭痛(特に眉間や頬骨周辺)
④顔や目の周りの圧迫感や痛み
⑤嗅覚の低下または嗅覚の異常
⑥発熱や倦怠感(感染が重い場合にみられることもあります)
副鼻腔炎の症状は個人によって異なる場合もあります。重度の副鼻腔炎では、症状が長期間続くこともあります。症状が続く場合や重症化する場合は、医師の診断と適切な治療を受けることが重要です。
日常生活での注意点
副鼻腔炎を管理するために、日常生活で以下の注意点に気を付けることが重要です。
適切な衛生状態を維持する
手洗いやうがいをこまめに行い、感染を予防します。また、清潔なティッシュやハンカチを使って鼻をかむことも大切です。
加湿器の使用
乾燥した空気は鼻腔の炎症を悪化させる可能性があるため、加湿器を使用して室内の湿度を適切なレベルに保ちます。ただし、適切な清潔さを保つため、加湿器の清掃や水の交換に注意してください。
環境の改善
アレルギー性副鼻腔炎の場合、アレルゲンを避けるために環境の改善が必要です。ダストやカビの発生源を除去し、空気清浄機を使用することで、症状の軽減につながることがあります。
適切な姿勢
寝るときや日中の姿勢に気を付けてください。頭を高くし、上半身をやや傾けることで、副鼻腔の排液が促進される場合があります。
健康的な生活習慣
バランスの取れた食事を摂り、十分な睡眠を確保し、ストレスを管理することで免疫機能を強化することができます。喫煙やアルコールの摂取は炎症を悪化させる可能性があるため、控えることが望ましいです。
副鼻腔炎の日常生活での注意点を守ることで、症状の緩和や再発の予防につながる可能性があります。